久住祐太 (くすみ ゆうた) の音楽MBA留学後日記 from Tokyo

ドナルドトランプ

　授業が終わってから、Music Business 専攻の学生での飲み会があった。すでにレコード会社や出版社で働いている人もいるし僕みたいなミュージシャンもいるし、なかには看護婦もいてあらためてみると様々で面白い。
　で、隣に座った学長 （彼は大のハウス、テクノミュージック嫌いでカントリーミュージック嫌いの僕とはいつも喧嘩寸前まで行く） から聞いたんだけども、来週 NBC テレビ番組の 「Apprentice」 がうちの学校にキャスティングしに来るらしい。 Apprentice といえばあのヅラの悪趣味大金持ち社長ドナルドトランプ が素人相手になんか課題を出して生き残った人には $250,000 がもらえるという番組だが、You are fired! っていうケンシロウの　お前はもう死んでいる！ にも似たキメ台詞で一躍大人気となった番組である。
　面白そう、ぜんぜん出る気はないんだけど、キャスティングの面接で You are fired! ってだけ言って帰ってこようかなと思ったけども、卒業生限定らしい・・・。残念。
　でも、こういう番組ってもともと性格の悪そうな人しか出てない気がするんだけども。

　俺はウルトラクイズに出たかったなあ・・・・・。卒業したら、最後に「一人アメリカ横断ウルトラクイズ」やって帰ろうかな？もちろん逆周りで。泥んこクイズが準決勝になるの。あ、準々決勝か・・・・。

っていうか、今朝トイレでコオロギが出てきてびっくりしたよ。

最後の学期

　とうとう今日が最後の秋学期の科目登録の締め切りだ（正確にはあと30分で締め切り）。2年間もあっという間である。
でも、去年の秋学期から散々ミュージックビジネスの科目ばかりとっちゃったからコア科目ばっかり残ってるんでもう専攻科目の授業はとれないんだよなあ。
　
　最後に選択科目が一授業だけ残っているんだが、ファイナンスのケーススタディの授業をとるか、システムマネジメントの授業にするかかなり悩んでいる。個人的にはファイナンスの方をもう少しやっておきたいんだがこの教授、”株価を上げることのみが会社の価値を上げることなのだ” とわめいているマッドサイエンティストでかなり嫌いなのよね。
　
　一方システムマネジメントの先生は理数系でありながら企業の社会的責任を大切にしている素敵なおばあちゃん先生。統計学とオペレーションマネジメントの授業がこの先生だったんだけども、オペレーションの分野って日本企業と関係が深いだけあって、やたら僕にひとなつっこく接して来るのよね。ま、俺年上キラーなんだけどさ。授業で取り上げる企業も９０％近く日本企業だし、日本大好きみたい。また、私の知る限り、彼女は「ラストサムライ」の衣装やセットの時代背景的ないい加減さを指摘した唯一のアメリカ人だ。デミングも真っ青。

　というわけで、システムマネジメントの授業に決定！音楽ビジネスとあんまり関係なさそうだけども.....。でも、何かしら関連してくるかもね。p チャート使って初回出荷数とかアーティスト印税からの返品控除率コントロールしたりね。んーどうかな？ま、いいや、最後の授業だから、好きな先生を選択しよう。

　
　

練習室

　練習している時、日焼けした木の実ナナがドアをノックしているぞと思ったら去年バンドで一緒だったボーカルのミミだった。曲を作ったから聞いてほしいという。これがまたいい曲なのだ。本人はコード等を知らないのでメロディーと歌詞だけなのだが曲の展開もすばらしい。
　一瞬メルトーメのクリスマスソングにそっくりなところがあるのだが本人も気づいた様子ではなく、著作権侵害にもならなそうな程度なので黙っておいた。
　しかし、アフロアメリカンのひとってフィーリングだけでここまでいけてしまうのね。育った環境もあるんだろうけどもね。なんか感動したのであります。
　で、またしばらく練習しいるときに、色白のテイ・トウワ（テイ・トウワはもともと色白か。）がノックしているぞと思ったらオーディオエンジニアリング専攻のネイザンだった。授業で何かオリジナルの曲をバンドで制作しなきゃいけないという。なんかないかと。というわけでミミの曲を録音させてもらうことになりました。
　この学校ってやっぱ楽しいわね。