磯崎新さんが手がけた建築に興味を惹かれ、群馬県へ行ったついでに群馬県立近代美術館へ行ってきた。
高崎の群馬の森という場所にあるのだが、案内看板もほとんどなく、非常にわかりづらいところだった。
しかし、建築は磯崎氏、直線の使い方が美しい。

今回こちらで催されていたのが群馬県出身の画家、山口薫さんの展覧会だった。
この方のことは存じ上げなかったのだが、生涯をかけて変化していった画風に共感させられ、中でも絶筆となった「おぼろ月に輪舞する子供達」という作品には感銘をうけた。
なんというか、牧歌的な情景と死を予感させるような異世界の情景が物凄いバランスで共生している。ウェイン・ショーターの音楽にも通じるような世界観。この色使い、完璧である。
絶筆とのことだが、どのようにこの絵が発展していったのか興味深い。
すごい画家がいたという発見ができて本当によかった。