今日レッスンで生徒さんとコルトレーンの話をしました。
マイルスとかソニーロリンズとかは車で運転しながらとかアルバム一枚聞くこともあるのだけど、コルトレーンは一曲聞いただけでも疲れるとのこと。
実は私も同感です。曲ごとに聞いたことはあってもアルバムをまるまると聞いたことはありません。
なんで疲れるんでしょうねー?という話になりました。
コルトレーンはなんだか使命感と求道心を持ってサックスを吹いているので、楽しんで演奏している感じではないのが一つの原因かもしれません。内向的なタイプの画家とか彫刻家のような芸術家肌。
一方、マイルスやロリンズも非常に芸術的ではありますが、音楽を自分も楽しんでいるということがどんなに難解な音楽をやっていても伝わってくるのです。
しかし、コルトレーンの求道心がなければジャズはそこまで進化しなかったかもしれません。
どちらのタイプの音楽が優れているという訳ではなく、もちろんコルトレーンを楽しく聞けるというファンもめちゃくちゃ沢山いるのは事実ですが、コルトレーンだけは疲れるなあ、という人が多いのも事実。
「ミュージシャンはリスナーに絵を届けようとしていると思う。この世界についてミュージシャンが知っていたり、感じたりする、多くの素晴らしいことが描かれた絵をね。」
優れたミュージシャンになればなるほど奏でられる音楽がその人自身の性格に重なっていくものなのですね。
ん?でも性格破綻してるのに音楽だけは素晴らしい人も多いか。破綻してるからこそ素晴らしいのか。
でもジャズやるならコルトレーンの語法はめちゃくちゃ練習する必要がありますよー。やっぱり偉大。