「永遠の0(えいえんのぜろ)」という小説を読んだ。先日盛岡に行ったときに、いとこの文隆くんに勧められたのです。
これが、素晴らしく面白い!
太平洋戦争中の零戦乗りたちの話なんだけど、主人公は司法試験に落ちまくっているフリーターの20代青年と駆け出しのフリージャーナリストであるアラサーの姉の2人。二人は亡くなった祖父が特攻隊員だったことを知り、祖父、宮部久蔵を知る生き残った人々をたずねる、というのが筋書き。
フィクションとはいえ、撃墜王の坂井三郎、岩本徹三といったエースパイロットなど実在の人物達が登場し、真珠湾攻撃の話から、ラバウル航空隊、そして最初の特攻隊である関行雄率いる敷島隊まで、リアルな話が盛りだくさん。
あまりに読んでいて盛り上がってきたので、最後の数ページは靖国神社に展示してある零戦の横のベンチで読みました。
なぜ、天才パイロット、宮部久蔵は最後の特攻で、52型の零戦ではなく、旧式の21型に乗り換えたのか?
という謎が解ける感動の結末は素晴らしかった。展示されていたのは52型だったけど。
私の祖母の兄も、予科練の一期生でグアム沖で戦死しているのですが、どうやらこの小説に出てくる「あ」号作戦に参加していた大鳳という空母に乗っていたらしいんですね。それで偵察中に撃墜されたとのこと。
なので、他人事ではない感じで読めました。
おすすめです。